iCS石川東大塾から中高生の君へ

 (iCSの指導理念)

 

Imagine  Your  Future 

 and  Think  By  Yourself !

 自分の人生を自分で切り開くために

(1)数年後の自分を想像してみよう    Imagine Your Future !

  本題に入る前に、この文章を読んでいる君は、数年後社会に出る時点で、自分が以下のどの分類に該当しているであろうか、想像してみよう。

  ①親に資産又は家業があるので、それらを受け継いで仕事をすることになる。
  ②親のコネで仕事にありつけそうである。

  ③親の資産や家業又はコネには頼らず、自分の人生は自分で切り開きたい。

  ④親には資産も家業もコネもない。自分にもスポーツ、芸術などでの天賦の才能はない。

 (2)現実の世の中は不平等かつ理不尽に満ちていることを知る

 君たちが学校教育の公民の分野で学ぶ社会は、自由・平等・博愛に満ちた「あるべき理想の社会」であるが、残念ながら現実の世の中は、この理想の社会とはまったく異なり、不平等かつ理不尽に満ちたものである。そして、このことは、人生の先輩である君たちの親は皆知っている。就職に当たっては親のコネの有る無しが大きくものをいうし、男女平等は学校生活の間だけのものである。しかし、君たちは、数年後には否応なくそのような社会に出て行かなければならない。

 もし、君が幸運にも上記①又は②に該当するなら、好きでもない勉強を嫌々する必要はない。適当にやって、学校生活をエンジョイすればよい。それでも君は親のお蔭で将来十分食っていける。わざわざiCS石川東大塾で嫌いな英語や数学と格闘する必要などないのだ。・・・もちろん、以上は皮肉を込めて言っているのだが、残念ながら、現実の世の中にはこの手の幸せな人間がウヨウヨしていることだけは、間違いない。

 だが、もし君が、知識も教養もない、親が敷いたレールに乗っているだけの無能な人間と思われたくなければ、勉強だけはしておいたほうがいい。たとえお金がたくさんあっても、知識や教養のない人間は、表ではちやほやされても陰で軽蔑されるし、何よりも、知識と教養は君の内面を洗練させ、人生を心豊かなものにしてくれる。物事を論理的に考え客観的に見ることができるようになり、その結果、対人関係においても、むやみに感情的にならず、落ち着きや冷静さが身に付くようになる。

 もし、君が上記③又は④に該当するなら、君は自分で頑張って勉強して、自分の人生を切り開いていくしかない。特に④の君は、可哀想だが、誰かが助けてくれることを期待してはいけない。自分で頑張って勉強して、少しでも良い学歴・資格を得て、仕事にありつくしかない。大変だと思うかも知れないが、一度きりの人生を自分らしく生きたいと考えている君にはこの道こそがふさわしい。

 

  Heaven Helps Those Who Help Themselves ! (天は自らを助くる者を助くる)

 

2  君は何のために勉強しているのか

   君は、一体何のために面白くもない勉強をしているのだろうか。それは、君が学校教育を終えて社会人となったときに一人の社会人として生きていけるよう、その基盤となる知識教養と資格を身に付けるためである。(もちろん、これに加えて君の知的好奇心を満たすためということもあるが、現に受験制度がある中では、知的好奇心の満足のためだけに勉強している余裕はないのが本当のところだろう。)

 そして、君が身に付けた知識教養と資格を公的に保証するものとして学歴がある。我が国の制度上は、社会人になるための最低限の知識と教養は、義務教育を終えた段階すなわち中学卒業時点で身に付いていることになっているのがタテマエであるが、現実社会の評価は、そうはなっていない。現実には、最終学歴が中卒ではほとんど雇ってくれるところはない。最低でも高卒資格は要求されるし、いわゆるホワイトカラーを目指すなら大卒資格が必要になる。しかも、現在のように2人に1人が大卒の時代では、もはや単に大卒というだけではより良い仕事にありつくのは至難なことになってきている。

 

 3 「もはや学歴社会ではない」は本当か

   このように大卒の学歴の重さが以前に比べて軽くなってきたことから、最近よく聞く言葉に、「もはや学歴社会ではなく、実力社会だ。」というのがある。しかし、この言葉を額面通りに受け取って、学歴など不要な社会になったと早合点してはいけない。依然として学歴は必要である。君の身近なところでいえば、学校の先生になるのに、大卒資格が不要になることは今後ともありえない。いくらオリンピックやプロ野球で活躍した選手でも、引退後に体育教師になるためには大学を出ていなければならないのである。

  この言葉の意味するところは、現在では、学歴が以前のようにそれだけで一定の実力の保証書の役割を果たすものではなくなってきたということにすぎない。つまり、学歴が不要なのではまったくなく、学歴は依然として必要であるが、単なる学歴だけでは食っていけない社会になったということである。言い換えれば、学歴があることは必要条件を満たすことにはなるが、それだけでは十分条件を満たさなくなってきたということだ。十分条件を満たすには、単なる大卒という学歴だけではなく、社会的に希少価値のある学歴・資格が必要な時代になってきているのである

 特に上記③又は④の分類に該当する君が、将来より良い仕事にありつくためには、単に大学進学を目指すというのではなく、東大、京大、国公立大医学部医学科等の難関大学・学部学科を筆頭に、できるだけ社会的に評価が高く、より希少価値のある大学・学部学科への進学を目指すべきである。たとえ難関大学・学部学科は無理だとしても、少しでも社会的に希少価値のある学歴・資格を得た上で、将来の自分の食い扶持は自分で稼がなければならない。他人は誰も君のことを助けてはくれないと覚悟する必要がある。

 

 iCS石川東大塾は、少しでも社会的に評価の高い、より希少価値のある大学・学部学科を目指そうとする君を全力で指導します。


 4  自分の頭で考える癖をつけよう     Think By Yourself !

  数年後君たちが社会に出たときには、否応なくさまざまな問題に出くわすことになるが、学校の試験問題と異なり、社会で出くわす問題には何事にも模範解答などというものはない。しかし、模範解答がないからといって逃げていては厳しい競争の中で生き残っていけない。問題に出くわす度に、その都度一つ一つ自分の頭で考えて、よりベターと思われる選択をしていかなければならないのである。

 そのために要求される能力は何であろうか。思うに、それは、与えられた条件を整理し、それを論理的に積み上げ、検討し、最良の答を導き出す能力、つまり論理的な思考力である。数年後、君たちが出て行かなければならない競争社会を一人で生き抜いてくためには、何よりこの思考力が必要なのである。 

 どうすれば、このような思考力を養うことができるだろうか。それは、普段から安易に他人に頼らず、目の前の問題を自分の頭で考え、解決する習慣を身に付けることである。自分の頭で考えるためには、もちろん考えるための素材が身に付いていなければならない。つまり最低限覚えておかなければならないことはある。(この過程において、「暗記」という努力をないがしろにしてはならない。すべての勉強は、暗記から始まるのである。)覚えるべきものを覚え、その上で自分の頭をフルに働かせてその問題に相応しい答えを導き出す訓練をすることだ。親の庇護の下にある今のうちから、他人の意見は参考にしつつも、常に自分の頭で考える習慣を身に付けておこう。

 勉強でいえば、日頃の学習の時から、わからないからと安易に参考書の模範解答に頼らず、まずは教科書の該当部分に立ち戻り、理解した上で、その問題をたとえ時間がかかっても自分の頭で考え、悩み、考え抜いて答えを導き出す癖を付けよう。自分の頭で考えることは、模範解答を覚えることより何倍も大変であるし時間もかかる。1日中考えても1 題の問題も解けないことも普通にある。自分の頭で考えている時間は、エンピツが動くわけでもなく、一見無駄な時間のように思えるかも知れない。しかし、そのじっと我慢して粘り強く考えている時間こそが大切なのである。これを経ることによって徐々に論理的思考力が養われ、正解を導き出す能力、すなわち本当の学力が身に付くのである

 

  iCS石川東大塾では、模範解答を覚えるための勉強ではなく、自分の頭で考え、解答を導き出すための勉強を大切にした指導を行います。