「子供相手に人の道、人生などを説く男」の怪しさ

  塾業界にはいろいろ怪しい人間が跋扈している。中でも特に怪しいのは、かまやつひろしの歌ではないが「子供相手に人の道、人生などを説く男」である。自分自身まともな学歴もなく、まともな仕事をしたこともないくせに、否、だからこそ、いい金儲けと目を付けた学習塾という怪しい業界で無知な保護者を目くらましすることで成功すると、一躍、教育者気取りで「子供相手に人の道、人生などを説」き始めるのである。それも自分で考える頭があるわけではないから、ネットをサーフィンすれば無数に転がっている他人の言説の中から適当なものをまるで自分が考え出したかのごとく転用するのだが。

 しかし、少し考えてみればわかることなのだが、子供の教育というものは実に長い時間とお金のかかるものであって、その子に精一杯の教育を受けさせた上で、「一人前」になってやっと終わるものなのである。一介の塾講師ごときの分際で偉そうに云々できるような簡単なことではないのである。(「一人前」というのは、今はやりのニートではなく、自分の働いて得た金で自分の衣食住を賄い且つ税金・保険料を納められることである。そういえば、この地域に在住する若者のうちどれだけが「一人前」になっているのか、怪しいものである。筆者の見るところ、この地では、いい年をして親元で同居して、親が作ったものを食べながら、親が買い与えた高級車を乗り回しているアホばかりである。)

  中高生を相手に偉そうに人の道を説くならば、自分の子供にちゃんとした教育を受けさせ「一人前」に育てあげてからにするべきである。何より自分自身まともな人生を歩んでからにするべきである。塾講師などという怪しい仕事に身を置いて無知な親から金をまきあげる日々を送りながら、人の道を説くなどというのは、実に身の程知らずのおこがましいことである。

 それなんな? 怪しきおのこ 道を説く

2016.11.20