石川東大塾で学んだもの

                                                                    日本歯科大学新潟生命歯学部2年

 M . I (2018大手前丸亀高校卒)

 

 早いもので、私が大学に入学して1年半が過ぎました。 今は19科目、2週間にわたった2年前期の試験が終わって、後期からはいよいよ解剖が始まるのを前に、ほっとしながら、つかの間の休暇を楽しんでいるところです。

 この機会に、石川東大塾での勉強を中心に、私の受験時代を振り返ってみたいと思います。

 

1  高校時代

 私は高校1年の時、石川東大塾に入塾しました。その頃の私は勉強という勉強をしたことがなく、試験でも全く点を取れていませんでした。特に英語が大嫌いで、英文を見るのも嫌でしたが、石川先生からは英語を避けていてはいい大学へは行けないよといわれ、仕方なく勉強を続けている毎日でした。

 そんな私に石川先生は、私が卒業するまでずっと、「皆が解けないような難しい問題を解けるようになろうとするのではなく、皆が解ける基本的な問題を間違えずに解けるようになろう!そのためには、沢山の問題集を使って勉強するのではなく、一つの問題集を何度も繰り返しやろう!」という方針で、優しく勉強を教えて下さいました。

 このようにして先生から苦手だった英語の基本を何回も繰り返し教えてもらううちに、英語の成績も徐々に向上し始めました。最終的には入試の本番でも英語で大崩れすることなく、得意科目の国語と理科を生かして、行きたかった大学に合格出来ました。

 

2 大学生になって

 大学に入ってからは、英語で書かれている医学書を読む機会が多いのですが、不思議なことに、受験時代にあれほど英語が嫌いだったのに、あまり苦痛を感じないで英文を読んでいる自分がいました。最近ではむしろ英語の医学書を読むのが楽しいと感じています。今にして思えば、これも石川東大塾で嫌々ながらも英語の基本を繰り返し勉強したお蔭だと思います。

 この、①基本的なことを完璧にする、②同じ問題を何度も繰り返し解くという石川東大塾での勉強方法は、大学入試だけでなく、大学に入ってからの勉強にもとても役に立っています。

 なぜなら、大学での試験範囲(特に医歯薬系)は高校の倍以上あり、また、それぞれの科目の難易度がとても高く、膨大な量の専門的な知識が問われるため、一つの科目に充てられる時間は限られているからです。このような限られた時間の中では、出題されるかどうかわからない、出ても数問というような難しい問題に取り組むよりも、確実に出題され、大学4年間もしくは6年間の勉強を支える基本的な知識を確実に習得していく必要があります。基本を完璧にすることで、大学入試だけでなく、大学での試験を乗り越え、更に大学の勉強で得た知識を将来に活かすことができると信じています。

 私は、この勉強方法で、欠点の基準が65点と高い大学の試験を、19科目一つも落とすことなく乗り越えることができ、総合でも学年3位以内の成績を収めることができました。これも石川東大塾で勉強の仕方を教えて頂いたお蔭と感謝しています。

 

3  終わりに

 最後に、石川東大塾の自習スペースの良さを少し述べて終わらせて頂きます。

 石川東大塾では先生に勉強を教えてもらうスペースと自習スペースが一つの建物にあります (自習スペースは別の建物にも少しあります) 。そのため、先生に勉強を教えてもらった後、自習スペースで復習や自習をすることができます。また同じ建物内にあるため、他の高校の受験生が一所懸命勉強をする姿をみることができ、自分も負けていられない、頑張ろうという気持ちにもさせてくれます。また、自習スペースは朝の9時から夜の11時ごろまで自由に使えるため、図書館や学校とは違って、時間を気にすることなく勉強をすることができ、受験勉強にはもってこいだと思います。